指しゃぶりはいつまでにやめればいい?(Q&A‐小児歯科編7)
指しゃぶりは精神安定剤のようなものなので無理にやめさせることはありません。
3歳までは温かく見守ってあげてください。
と言うのも、3歳前後は奥歯のかみ合わせが確立してくる時期ですので、歯並びや噛み合わせ、あごの発育への影響が出やすくなるためです。上下の前歯に隙間ができたり(開咬)、上の前歯が出てくる(出っ歯)、発音等に関係してきます。
3歳を過ぎると保育園や幼稚園入園等、外からの刺激も多くなり、自然にやめることも多いので神経質になりすぎなくても大丈夫ですよ。
4~5歳まで続く場合には、医師に相談してみてもいいでしょう。
ご家庭では、口元に指をもっていこうとしたら名前を呼んで抱きしめてあげたり、違う遊びに誘ってみるのもいいですし、寝る時に指しゃぶりをする方の手を握って本を読んであげたりと、まずはスキンシップをたくさんとってみてください。
叱るなど強制的ではなく、自然な形でやめられるようにできるといいですね。
そして、指しゃぶりをしなくなってきたらいっぱい褒めてあげましょう!
ースタッフメッセージー
うちの子どもは生後1ヶ月から指しゃぶりをしていました。
しかも、寝ている時にそっと口から指を外そうとしても、頭まで浮き上がってしまうほどの力で吸っていて外れない!日中も指を引き抜いてみましたが全然口から離しません!指にタコもできていました。
日中も夜もその力だったため、さすがに歯への影響を心配しましたし、衛生的にも気になりました。
指しゃぶりをしている時に気をそらしたり体を動かしたり、夢中で遊んでいる時にはしないため日中は大分減ったのですが、夜は変わらず強い力で続けていたので説得してみることにしました。
「〇月〇日になったらやめようね」と少し先の日にちを何度も言って、「明日からやめようね」「今日からはもうしないよ」と進み、その後は指を持っていこうとしたら「あれ?」とそっと言うだけで自分から離すようになりました!
日にちの感覚はまだなかったと思いますが、伝えれば何となくわかるのが3歳頃かもしれません。
遅めの指しゃぶり卒業だったためか、少し前歯が離れていたり出ている感じはありましたが、中学生になった今はほぼ気になりません。指しゃぶりなんてしてたかわいい時期があったな、と今では懐かしく思います…